薬剤師教育課(仮)

書くことのリハビリ中です…

この本がすごい2013 by俺

今年も選ぶ。去年ほどの当たりはなかったなー。

  • 漫画部門

1.ママはテンパリスト

ママはテンパリスト 2 (愛蔵版コミックス)

ママはテンパリスト 2 (愛蔵版コミックス)

今年はこういう育児エッセイに手を出した年になりました。
赤ちゃんとの戦争である育児ですら、東村さんにかかるとネタになってしまうのか。
ごっちんがナイスキャラすぎて他のエッセイとは一線を画した内容になっています。
育児中でない人が読んでも面白いと思うけど、ごっちんと同年代の子供がいる人だと面白さ倍増間違いなし。
うちは(作中の)ごっちんより少し年下になるんだけどねー。


2.食戟のソーマ

食戟のソーマ 5 (ジャンプコミックス)

食戟のソーマ 5 (ジャンプコミックス)

昨年末に連載が始まったころから、食べた時のリアクションが面白くて単行本買おうかどうか悩んでたんだけど、まさかジャンプの看板漫画の一角に登り詰めるとは思わなかったよ。
単行本には作中に出てくる料理の簡略版のレシピが載っていて、ちょっとしたものが作れるようになっています。
我が家でも2品ほど妻ちゃんが作ったけど、さすがに作中のようにはいかないねー。


3.監獄学園

監獄学園(1) (ヤングマガジンコミックス)

監獄学園(1) (ヤングマガジンコミックス)

LINEマンガで無料DLできたので1巻を試し読み。
主人公と相撲好き美少女以外は出てくるキャラが片っ端から変態w
その割には単なる一発ギャグものではなく、今後が気になるストーリー性もあわせもっている。
面白かったので単行本を買おうかどうか思案中。


次点

GIANT KILLING(29)

GIANT KILLING(29)

この辺は昨年と同様の選出。安定の面白さだね。

  • 活字部門

1.スリジエセンター1991

スリジエセンター1991

スリジエセンター1991

世良先生シリーズ完結編。
速水先生や彦根先生の出発点が描かれ、バチスタシリーズへの布石が次々と打たれていく。
天城先生VS高階先生の院内政治を巡る争いも熱いのだが、世良先生の行く末にそれぞれの理想の医療の未来を重ね合わせた不安と情熱がまた、それぞれなりにかっこいい。
特に悲劇のヒーローとなる天城先生の陰のあるセリフが素敵です。

――ジュノの中では、私という松明の炎が今なお、こうして燃え続けているではないか。

2.歌う船

歌う船 (創元SF文庫 (683-1))

歌う船 (創元SF文庫 (683-1))

「船なんだけど、女の子」
この一言に尽きる。
船なんだけど、色んなアレコレがあって心たくましく成長していくんだよ。
その際にきちんと船として、女の子として受け止めて、乗り越えていくのが面白い。


3.老人と宇宙2 遠すぎた星

遠すぎた星 老人と宇宙2 (ハヤカワ文庫SF)

遠すぎた星 老人と宇宙2 (ハヤカワ文庫SF)

敵国に逃亡した科学者のクローン体に、彼本人の精神のコピーを入れ込んで誕生した特務舞台員ジェレドが、自らの精神と元々の人物の精神との統合を行っていき、最後には彼独自のアイデンティティを確立していく様を通して「自己とは何か」というものを描く。
…と書くと固そうだけど、そこは老人と宇宙の続編、独特のコメディタッチで展開される会話が軽妙で面白かった。
老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)

老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)

4.十二国記 風の海 迷宮の岸
風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

わけのわからない出来事に巻き込まれて、裏切られて、傷つけられて、ひたすら落ち込んでいきながらも自分の置かれた状況を明らかにして、前へ進んでいく第1作とは真逆の第2作。
ひたすらに守られて、大事にされて、敬われて、自分の置かれた立場だけはわかっているのにどうしたらいいのか分からない麒麟が立派にお勤めを果たせるようになるまでの葛藤の物語。
第1作が主人公と一緒にさまよっていく感じで不安に駆られながら読んでいくのに対して、本作は周囲の登場人物と一緒に主人公を見守っていく感じなのでほんわかした感じで読んでいけるのがよいね。


5.ブレイブリーデフォルト Rの手帳

ゲームのストーリーを初めから順に追っていくんだけど、普通のゲーム小説と違うのは本編後半で色々批判の的になった展開を逆手に取った「一人だけ強くてニューゲーム」状態だということ。
ゲーム本編の方を真終章までクリアしていないと完全にネタバレされてしまうという恐ろしい小説。
その条件さえクリアできていれば、ゲーム本編の展開がどうアレンジされていくかという楽しみが加わって、リングアベルのハチャメチャっぷりが楽しい。
特に1章の展開がおかしくて、ジャッカルとナジット先生が戦意をそがれてしまうのにも違和感がないw
またそのハチャメチャっぷりとのギャップのおかげで、ヴィクトリアのシリアス展開に涙もできるってものよ。


次点

ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)

ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない