薬剤師教育課(仮)

書くことのリハビリ中です…

歌う船

今年94冊目。

歌う船 (創元SF文庫 (683-1))

歌う船 (創元SF文庫 (683-1))

目が覚めると、彼女は船になっていた。(p.16)

主人公ではなく主船公と言うべきか。体に重大な欠陥をもって生まれてきた子の脳を船に搭載して生まれた頭脳船。
体は高性能宇宙船、心は少女なヘルヴァの冒険と成長の物語。
「船なんだけど女の子」という設定がきちんと描かれているのが好印象。
大切な相棒を失い、嘆きつつも数々の任務を臨時の相棒たちとこなしていくヘルヴァさん。
任務の中で得たものを確実に心に積み重ねてヘルヴァが成長していくのがよく分かって面白い。